「痩せたい」と思って、この本を手にする方が多いのではないでしょうか。
この本は「体重が増えてしまうのはなぜか?」「なぜ太ってしまうのか?」という肥満の原因についての説明=知見から始まります。
「モテたい」と思っている人に「なぜモテないのか?」
頭が良くなりたい方に「なぜ頭が悪いのか?」
その背景=知見について、延々と説明が続き、人によってはうんざりしてしまうかもしれません。
しかも本が厚い!
でも、「痩せたい」と思っている人にとって、この本はとても理にかなっています。
本は確かに厚いけど、読み方を少し変えれば、理解も早まるし、読み進めていけると思います。
皆さんにとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
僕がおすすめする「挫折しないこの本の読み方」とは?
僕がおすすめする読み方とは?
結論から読む
ということです。
結論とは?すなわち太る原因とは何か?という結論です。
結論は、こうです。
「体内のインスリンの量が多いほど太る」
これだけです(笑)
ではなぜ、インスリンの量が多いと太るのか?
それを知るためには、まずインスリンの働きについて知る必要がありそうですね。
インスリンの働きとは?
食事を摂ると、炭水化物は体内で分解され、グルコース(ブドウ糖)ができます。
インスリンはこのグリコースを血中から放出させて、あとで使えるように蓄えておく働きがあります。
簡単に言えば、食べ物をたっぷり食べるとインスリンが分泌され、糖や脂肪の貯蔵を促します。
何も食べない時間は、インスリンの分泌量は減り、糖や体脂肪を燃やします。
つまり、インスリンが過剰に分泌される状態が続くと、脂肪の蓄積が増えるということです。
「なるほど!こうゆうことだったのか!」と腑に落ちた。
僕は37歳の時、体重が最高で96kgまで増えました。あっ!身長はちなみに180cmです(笑)
「これはやばい」と思い、ダイエットを始めました。何をしたかというと、主に運動です。
週に4〜5回、6〜8kmランニングをしました。運動だけで食事の内容は特に変えませんでした。
46歳の時に、体重は最高で74kgまで下がりました!すごい!(自画自賛(笑))
当時は周りから良くこう言われました。「何かの病気?大丈夫?」そのくらいげっそりしていたんでしょう。
その後、体重は徐々に増え始め、今51歳で82kgです。
「なぜ一度減った体重が戻ってしまうのか」これについてもこの本は明確に説いています。
ちょうど一年くらい前、別の本で16時間食事をしない時間を空けることが体に良いことを知りました。
16時間空ける生活を週3〜4回実施し始め、運動はしない生活が一年続きました。運動はしませんでしたが、その間の体重はほぼ横ばいでした。
この本では、運動をしても痩せない理由も説いています。これはつまり、運動をしなくても太らないということですよね。
話を戻しますね。
インスリンの分泌量が多いことが、肥満の根本原因ということはわかりました。
インスリンの分泌量は、何を食べるかによって変わってくると言ってきます。何をについては、ここでは割愛しますが、この本では色々と載っています。
既存のダイエットをしても治らない「インスリン抵抗性」とは?
インスリンを増やすもうひとつの要因として、インスリン抵抗性をあげています。
インスリン抵抗性とはどんなものなのでしょうか?
食事を摂ると、炭水化物は体内で分解され、グルコース(ブドウ糖)ができ、インスリンはこのグリコースを血中から放出させて、あとで使えるように蓄えておく働きがあると言いました。
グルコースを血中から放出させ、細胞に摂りこむのですが、グルコースを取り込むために必要なインスリンはドアの鍵、インスリン受容体をドアの鍵穴に例えて説明しています。
取り込むグルコースが20個あると想定します。通常であればインスリン1個に対して、グルコース2個が取り込めるとしたら、インスリンの量は10個必要ですよね。
インスリン抵抗性の状態になるとどうなるのか?
インスリン抵抗性の状態になると、インスリンである鍵とインスリン受容体である鍵穴ガ合わなくなり、グルコースを取り込むドアがあまり開かなくなります。
通常であればインスリン1個に対して、グルコースを2個取り込めるのだが、ドアがあまり開かないので、グルコースが1個しか取り込めない状態になります。
グルコースを20個取り込む為に必要なインスリンの量は10個→20個になりますよね。
よって、インスリンの量が増えます。
インスリンが増えるとどうなるか?
インスリンが増えると太ります!
また、インスリン抵抗性を別の例で例えています。
頭が痛いとします。
頭が痛いので、頭痛薬を飲みます。
頭痛薬を頻繁に使用していると、規定の量では効かなくなる状態になりますよね。
またはタバコ
みねさん、タバコは吸いますか?
僕は以前は吸ってました。
最初は1日に数本というところから始まり、やめる直前では1日に2箱吸ってましたよ!
この頭痛薬とタバコのように、最初は少量でも効果があったものが、カラダがだんだん慣れてきて、しまいには多くの量が必要になってくる、この状態こそまさに抵抗性がついた状態ということです。
インスリンが増えるとインスリン抵抗性が高くなる、するとまたインスリンの量が増える。
この悪循環が長く続くほど、肥満度は増していく。
では、この悪循環を断ち切り、インスリンの分泌量を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか?
間欠的ファスティング(断食)
一言で言えば、「ファスティング(断食)」という方法です。
「なんだ!結局断食かよ!」ってあなたは思いましたか?
僕も最初は思いました(笑)
ではなぜ断食が有効なのでしょうか?
インスリン抵抗性が発現すると、インスリンの分泌量は増え、それがさらに抵抗性を強める原因となる。
このインスリン抵抗性のサイクルを断ち切るためには、インスリン値がとても低くなる時間を繰り返し作らなければならない。
では、インスリン値が低い状態を一時的に作るためにはどうしたらいいのだろうか?
適切な食べ物を食べていれば、高いインスリン値を招くことはないとわかっているが、それだけではインスリン値をもっと低くするには不十分だ。
ある食べ物は他の食べ物よりもインスリンを分泌しないのは確かですが、全ての食べ物はインスリンの分泌を促します。
どんな食べ物もインスリンの分泌を促すのであれば、インスリンの分泌量を抑えるためには「全く何も食べない」という方法しかないと説いています。
つまり、「ファスティング(断食)」という方法になります。
ここでいうファスティング(断食)とは、インスリン抵抗性を断ち切って体重を減らすためのものなので、24時間から36時間のファスティングを間欠的に行うことを指しています。
間欠的ファスティング(断食)を実践してみたら?
僕はこの本を読んで、間欠的ファスティング(断食)を実践してみました。
2.3日に1回のベースで24時間断食を3週間くらい実践しました。
それまでに16時間、食べない時間を空けることをしていたので、やってみるとそれほど苦になりませんでした。
体重はここ3週間で約2キロ落ちましたよ!
この1年間、ほぼ横ばいだった体重が3週間で2キロはすごいと思います。
24時間ファスティング(断食)を実践してみて思ったことを少し書きます。
この本にも載っていることばかりです。
- やってみると意外とお腹が空かない
- 感覚が研ぎ澄まされるような、軽い陶酔状態のような感覚を感じる
まとめ
この本は「はじめに」で書いてある通り、知識なき実践は危険であり「知識→解決策」というアプローチを採用したため、ボリュームが生じたと言っています。
知識はもちろん大切なのだが、このボリュームが多すぎて、途中で挫折してしまうかもしれない。
太る原因は何か?
太る原因は体内のインスリンの分泌量が多いから
その原因を解決するためにはどうすればいいか?
間欠的ファスティング(断食)を実践する
なぜその解決策が有効的なのか。それを知見として裏付けていく。
この流れの方が、私たちが求めている欲望に沿っていると思います。
ここでは割愛していますが、裏付けとなる知見の中には「え?そうだったの?」というものが多く、とても面白いです。
例えばこのようなものがありました。
- カロリー計算は意味はない
- 食事の量を減らしても痩せない
- 走っても痩せません
- 「朝ご飯は大事」は間違い
- 砂糖は太る
- 「こまめに食べれば痩せられる」は間違い
- ダイエット法の違いによる体重減少の差は微々たるもの
最後にこの本で僕が一番好きな言葉を伝えます。
お腹が空くのは「脂肪が燃える前兆」
ファスティング(断食)を始めると、最初はどうしてもお腹が空きます。その時にこの言葉を思い出すと頑張ります!
「ああ、今カラダは脂肪を燃やそうとしているんだな」
こう思えば、ファスティング(断食)も頑張れるし、お腹が空いているのは一時だし、慣れればあまりお腹が空いていることを感じなくなりますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんにとって、少しでもお役に立てれば嬉しいと思います。
皆さんのダイエットが成功するよう、祈っています。
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